写真のように美品です。最後の暗箱カメラ製作者であった長岡啓一郎氏は一昨年残念ながら82歳で他界されてしまいました。この個体はいまからおよそ20年前に制作されたカメラで、当時それも長岡氏が作られていたホースマン・ウッドマンと同等です。それゆえホースマンやグラフレックスなどのロールフィルムバックも使えて大変便利です。氏曰くこのころのカメラが一番良い材料を入手できた最後だとも仰っていました。特に木材の朱里桜は北海道の旭川よりも北で採れる木目の良い材で、最近は入手出来ないし蛇腹も良い職人がいなくなりこの時代のが良かったとの事でした。その蛇腹もべたつきなど無く、もちろん光線漏れもありません。各可動部も問題ありません。私自身いままで何台ものウッドビューを所有し撮影してきましたが、長岡氏が作られたモノと「ハセミ」ブランドで今から３０年ほど前まで神田錦町の長谷川氏が作られていたウッドビューが双璧だと思います。両方ともまさに芸術品です。少々多くのウッドビューを所持していますので使っていただける方にお譲り致します。